『お父さんはユーチューバー』浜口倫太郎*父と娘の関係に笑いと涙

本のはなし

こんにちは、たれみみです(^^)/

今日はこちらの本を紹介します。

『お父さんはユーチューバー』浜口倫太郎*父と娘の関係に笑いと涙

作品情報

著者:浜口 倫太郎

出版社:双葉社

発売日:2020年7月26日

本の長さ:272ページ

あらすじ

「俺はユーチューバーになる!」—宮古島でゲストハウスを営む父・勇吾は、有名になって大儲けすると意気込んでYouTuberを始める。小学5年生の娘・海香はそんな父に振り回され、呆れ果てていた。YouTuberとして一時は順調に見えた父だったが、とあるトラブルに見舞われ、意外な展開が待ち受ける。父と娘の絆を描いた心温まる物語。

エメラルドグリーンの海

今年の夏、宮古島へ行く予定があります。

行く前に宮古島が舞台の小説を読んで、気分を高めたいな~と探して見つけたのが本書。

宮古島で育った父・娘とその仲間たちの物語で、随所で宮古島の自然豊かな様子が描かれています。

のんびり、ゆったりした時間の流れ。

誰ひとり悪者が出てきません。みんないい人。

書影になっているエメラルドグリーンの海の広がりをイメージしながら心地よく読めました。

行き着く先は想定外の奥深さ

最初のほうは、父・勇吾の猪突猛進で周りを振り回したり、暑苦しい感じがちょっと苦手でした。

少年漫画の主人公っぽい感じなんですよね。

「海賊王におれはなる!」的な(笑)

ちなみに、私の中で勇吾のイメージは、ガレッジセールのゴリさんと完全に一致しました。

(沖縄出身っていうのもあるのかな・・・)

ですが、物語が進むにつれ勇吾の過去が明らかになり、なぜそこまで躍起になってYouTuberを続けるのか、という理由も明らかになります。

そこでグッと勇吾のことが好きになりましたね。

情熱だけでなく、優しさにあふれた人だなぁということがわかります。

勇吾の人柄やテンポ感によって、コメディっぽい雰囲気満載の本書ですが、実は行き着く先はとても奥深いんです。

”家族“について考えさせられます。

そして父と娘の絆に泣かされます。

でも、そのギャップが面白いので、あまり深読みせず読むことをお勧めします。

YouTuberという仕事

今や、YouTubeって人間の生活に不可欠な存在になりましたよね。

私は娯楽としてはもちろん、調べものをするときも、よく使います。

ラジオ替わりにニュースを流したりとか。

ブックチューバ―さんの動画もよく見ます。

もはや、YouTubeを全く見ない日ってないかもしれない。

誰でも気軽に動画が投稿できる時代。

でも、1本の動画を投稿することは気軽だったとしても、それを継続していくことや、人に見られるチャンネルに育てていくことは、簡単ではないですよね。

「好き」「楽しい」という気持ちがないと絶対続かない。

とはいえ、それだけでは続かない。

ものすごい試行錯誤と並々ならぬ努力があるんだと思います。

そう思うと、いつも楽しませてくれるYouTuberさんたちには本当に感謝。

なんだかそんなところまで思いを馳せた、読書となりました。

ぜひご一読ください(*^^*)

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