『強運の持ち主』瀬尾まいこ*道しるべを頼りに自分らしく進んでいけばきっと大丈夫

本のはなし

おはようございます。

今日は朝からブログを書いています。

朝晩だいぶ冷えるようになりましたね。

先週末、うちの猫も風邪をひいたのか、くしゃみを頻回にしていました。

たまたま通院日だったので診てもらったのですが、心臓の音には異状なし。

安心しました(*´ω`*)

今日は、大好きな瀬尾まいこさんの一冊をご紹介します。

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『強運の持ち主』瀬尾まいこ*道しるべを頼りに自分らしく進んでいけばきっと大丈夫

作品情報

著者:瀬尾 まいこ

出版社:白幡光明

発行年:2006年5月15日

あらすじ

短大を卒業し、営業の仕事をしていた《吉田幸子》は、上司との折り合いが悪く半年で仕事を辞めてしまいました。

人間関係のいざこざにうんざりした《幸子》は、ある日、《ジュリエ数術研究所》の「わずらわしい人間関係なし」という求人広告が目に留まります。

占い師《ルイーズ吉田》として働きだした《幸子》。最初は何冊かの占いの本を駆使して、真面目に占っていましたが、しだいに面倒になり、お客さんの雰囲気に合わせて自分の直感で占うようになります。

不思議とそれが功を奏し、そのうちに《ルイーズ吉田》の占いは当たると評判になります。数年後には独り立ちし、ショッピングセンターの一角を借りて占うようになりました。

そこにやってくるお客さんたちとの出会いから、《幸子》の人生に少しずつ変化がやってきて―。

ズボラで適当な占い師、だけど根は真面目

読み出したとき、幸子のズボラな占いの数々に“こんな適当に占って1回3000円も取るなんてぼったくり”というのが正直な感想でした。

もともと”占い師ってなんだか怪しいし、本当に当たるとは思えないし、お金の無駄遣い”と思っていただけに”ほら、やっぱり!”と思いました(笑)

ですがなぜでしょう。

この幸子、本当に普通な感じで、すごく親近感が沸くんです。

確かに占いは適当ですが、中には占っても事態が好転しないお客もいて(まあ適当に占ってるので当然ですが)、それを上司や恋人にまで真剣に相談するんですね。適当だけど、根は真面目なんです。

幸子に励まされたお客さんたちは、少しずつ自分で人生の選択をしていきます。

何があっても慌てない不変さと、包み込む力が欲しい

幸子は《通彦》という恋人と同棲しています。

この通彦がいい味出してる!

マイペースで淡々と幸子の相談に乗ったり、料理を作ったり。時にクリスマスプレゼント忘れちゃったり抜けているところもあるけれど、慌てない。幸子が不安になっている場面でも、何かを悟って堂々としています。

この通彦の不変さと包み込む力が、幸子の日々の原動力なんだと思います。

どんなときも変わらず自分を認めてくれる。愛してくれる、何があっても大丈夫だと思わせてくれる。だから日々がんばれる。

私は、その時々の感情にすぐに左右されてしまうので、通彦みたいな人になりたいです。夫にとってそういう存在になれるといいな。

私の当面の目標は、通彦ですね(笑)

自分らしい人生の選択を

この本のテーマはきっと、いろんなものを頼りながら、自分で自分の人生の選択をしていくことの大切さなのかなと思います。

占いは一つの道しるべ。

ルイーズの上司は

「結局適当なことを言って、来た人の背中を押してあげるのが仕事なのよ」

といかさまのようなことをいかした感じに言いますが、そういうこと。

人生は、小さな選択の積み重ね。ときに、自分では決断しきれないような、深刻な選択を迫られることもあります。

でも何かに迷ってるときって、きっと自分の中ですでに答えは持っていると思うんです。決断する自信や勇気が持てないだけ。

だから自分の選択を後押ししてくれる存在がいてくれることで、決断する勇気が出る。自信をもって進んでいくことができるのだと思います。

私も、日々迷うことばかりで、ときには途方にくれますが・・・身近な人を上手に頼って試行錯誤しながら、コツコツと、自分らしい人生を歩んでいきたい。そう思わせてくれた一冊でした。

元気がないときや癒しが欲しい時にぜひおすすめです(^^♪

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