こんにちは、たれみみです(^^)/
今日はこちらの本を紹介します。
『夢をかなえるゾウ1』水野敬也*こてこて関西弁の神様が説く「成功するための教え」
作品情報
著者:水野 敬也
出版社:飛鳥新社
発売日:2007年8月11日
本の長さ:357ページ
あらすじ
「自分を変えたい」と思いながら変われず自信を失っている『僕』のもとに、胡散臭いゾウの頭の神様『ガネーシャ』が現れる。ガネーシャは踏ん反り返りながら、こてこての関西弁で「歴史上のキーパーソン育てたんはほとんどワシやで」と言う。怪しむ僕だったが、自分を変えるためにガネーシャとの契約を交わし、ガネーシャに教えを乞い、一つずつ実践していくことにする。
ストーリーを楽しめる小説であり自己啓発本
本作は、
2012年に第2弾『夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神』
2014年に第3弾『夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え』
2020年7月の第4弾『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』
2022年に『夢をかなえるゾウ0ガネーシャと夢を食べるバク』
が刊行されているシリーズものの第一弾。
現在シリーズ累計430万部を突破している大人気作です。
本シリーズのおもしろさは、小説でありながら、自己啓発本でもあるということ。
ゾウの頭の神様『ガネーシャ』が冴えない『僕』に“成功する”ための教えを説く。その教えを実践していく『僕』が少しずつ成長していく。
という形で、読者もその教えを読みながら『僕』と一緒に行動に移せるようになっています。
ガネーシャのこてこての関西弁やおっさんキャラもいい味出ていて、テンポよく読みやすい。
教えの中には歴史上の偉人もたくさん登場します。
ニュートン、リンカーン、エジソン、福沢諭吉、松下幸之助などなど・・・
彼らが成し遂げたことや残した言葉なども出てくるので、それも勉強になります。
「やりたいことが分からない」って言うてるやつは・・・
ガネーシャの教えは、かなり地味です。
「靴を磨く」とか、「コンビニでお釣りを募金する」とか・・・。
最初は「え、そんなことして成功に近づけるの?」と思います。
でも、その心得はかなり真意をついているんですね。
ガネーシャの言葉には刺さるものがたくさんあります。
例えばこちら。
「やりたいこと見つけるために一番やったらあかん方法、それはな……『考える』ことや。机に向かってうんうん唸っとったり、自分のやりたいことってなんやろうて漠然と考えたりしとったら、何も分からん。分からんどころかよけい迷うことになるで」
「『やりたいことが分からない』って言うてるやつの99%は『何もやっとれへん』やつなんや」
一番やったらあかん方法「やりたいことを考える」
・・・・めちゃくちゃやってました(ノД`)・゜・。
やりたいことを考えるより先に、何でもやってみるということですね。
確かに自分が経験してみないと、実際の楽しさやおもしろさはわからない。
何でも経験してみた中で、自分が楽しめること、好きなことを見つけられる。
それが「やりたいこと」になっていく。
当たり前のことのようで、ちゃんとわかっていなかったです。
自分を変えるためには意識を変えるだけではアカン
本書を読んでいてもそうですが、自己啓発本を読んだ後や、誰かの教えを聞いた後って、なんだか「これからは上手くいく気がする」と気分が上がります。
「教わったことを実践すれば、自分も変われる」と期待します。
でもガネーシャは言います。
「まだ何も苦労してへんのに、成功するかもしれへんていう『高揚感』を前借りして気持ちようなってもうてんねや。でもそのうち、そんな簡単に成功でけへんという現実にぶちあたる。そんなとき、『先に気分良くなってたんやから、その分返してもらいましょ』って返済をせまられて、ヘコむことになるわな。これを繰り返すことでどんどんやる気がのうなってく。」
「知識を頭に入れるだけでは人間は絶対に変われへん。人間が変われるのは『立って、何かをした時だけ』や」
いや、ほんと、その通りですよね・・・(´-ω-`)
自分は、まだ何も実践していないのに、「いいこと」を聞いて、成功する自分をイメージして、気持ちよくなっていただけでした。
座って知識を頭に入れるだけではなく、実際に立って、何かをすること。
本作でガネーシャはいろんな教えを説きますが、一貫して「行動すること」の大切さを教えてくれます。
なので本作を読むことに終わらず、ちゃんと行動に移していく。
それがガネーシャから読者への「課題」だと思いました。
笑いあり、涙(?)ありの名作、ぜひお読みください(^^♪
ちなみに2008年にドラマ化もしています。
さらには2009年にはアニメ化もしています。
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