こんにちは、たれみみです(^^)/
今日はこちらの本を紹介します。
『産まなくても、産めなくても』甘糟りり子*大きな苦悩と決断を迫られる女性たち
作品情報
著者:甘糟 りり子
出版社:講談社
発売日:2017年2月27日
本の長さ:218ページ
あらすじ
『掌から時はこぼれて』・・・結婚の予定はない39歳の女性弁護士が卵子凍結の情報を知り、妊娠可能なタイムリミットを目の前に自分の人生を見つめなおす。
『折り返し地点』・・・女子マラソンのオリンピック出場を目指してまっしぐらに努力してきた35歳のアスリートが、母からの妊娠のプレッシャーと恋人からのプロポーズを受けて生きる道を選択する。
『五つめの季節』・・・三度目の流産に心が壊れそうになっている34歳の女性が、同じような体験をした女性から特別養子縁組の話を聞き、家族のかたちを模索する。
他4編を含む、妊娠と出産にまつわる7つの短編集。
自分の気持ちと向き合う
この物語の主人公たちは、妊娠・出産適齢期とされるタイムリミットの中で、自分の生き方に迷います。
私ってどんな人生を望んでいるの?
その人生に子どもは必要?
その問いに答えるには、自分の思考や感情の解像度を上げて向き合わないといけない。
これがなかなか、難しいんですよね。
たとえば「産みたい」という気持ちの中にも、夢、憧れ、親やパートナーからの期待、同調圧力、承認欲求などなど・・・いろんな感情が渦巻いている。
私はある程度、本能的なところ(生物として種を残すみたいな)もあると思っていて、理論的に説明するのってだいぶ難しいです。
自分でもよくわかりきっていない気持ちをパートナーと話し合うのはなかなか難易度高い。
でもお互いの気持ちのすり合わせは必要です。
できれば結婚前に合意が取れているほうがいいと思う。
それができているカップルって、どのくらいいるんだろう?
・・・だけど、どれだけ事前に話し合っていても、年を重ねて気持ちが変わることもあるし、産みたいと望んでも授からないこともある。
結局その都度、自分の気持ちと向き合い、パートナーと話し合うしかないんですよね。
周りがどうとか、世間がどうとかは関係なくて、夫婦ふたりがどう生きていきたいか。
ふたりにとっての幸せな生き方を探っていきたいですよね。
「産まない」のか「産めない」のか?
私たち夫婦はDINKsですが、私はもともと「産みたい」気持ちが強めのタイプでした。
今も「産みたい」気持ちがゼロになったわけではありません。
夫婦ふたりで話し合って今の道を選んではいますが、時々ふとしたときに、自分って「産まない」の?「産めない」の?・・・とわからなくなることがあります。
今の自分の気持ちはこんな感じ。
「産みたい気持ちはゼロじゃないけど、今の夫婦の状況を踏まえると、産まないほうがいいと考えている」
・・・これって、すごく状況に左右されてますよね(笑)
だから、自分では積極的に選択しているつもりなのですが、たまにわからなくなってしまうのだと思います。
まあ別にどっちだっていいんですけど・・・・
「○○せざるを得ないから○○してる」よりも「○○したいから○○を選んだ」と思えた方が、自分の心は楽だと感じます。
いつか、今の選択を堂々と人に言えるようになりたい。
今は子どもがいない夫婦は少数派なので、なかなか言いにくいのが辛いところです(;一_一)
将来に備え、卵子凍結という選択肢も
物語の中に卵子凍結をする女性が登場します。
私もなんとな~く考えたり、調べたりすることもあります。
晩婚化の現代、そういう女性は増えているんじゃないでしょうか。
今のところ自分の人生の選択に後悔はありませんが、夫婦ともに気持ちが変わらない保証はないし、将来の不安がゼロと言うと嘘になります。
だから、安心材料の一つとして、卵子凍結という選択肢を持っておきたいという気持ち、すごくわかります。
でもまだまだ社会に浸透していない、高額だし、リスク云々もいまいちわからない。
本当は「子どものことどう考えてる~?」「卵子凍結ってどう思う~?」等と仲の良い友達と相談し合えたらいいのになぁ~と思う。
でも、ものすごくデリケートな話だし、価値観も状況も人によって大きく違うから、お互いにどんな言葉が相手を傷つけてしまうかわからない。
そもそも私の周りの友達は8割子持ちなので、そんな私の相談に乗っているどころじゃない(;´・ω・)
だからやっぱり、パートナーとしっかり話し合うしかない。これに尽きる。
どんな人生の選択をしたとしても、肩身の狭い思いをしなくてもいいように・・・
幸せだと胸を張って言えるように・・・
たくさん悩んで考えて選んだ道が、きっと自分にとっての正解。
まだ選択しきれずにいる方には、ぜひ読んでほしい一冊です(^^)
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